おばあちゃんとパトカーと私

こんにちは!

認定NPO法人マドレボニータの山本裕子です。

 

いきなり不思議なタイトルで始まりましたがw、なかなか貴重な経験をしたので、書き残しておこうと思います。

 

かなり長い文章にもかかわらず、Facebookでシェアしたら、ものすごい反響に驚きました。

それだけ多くの方が、介護の大変さと向き合っていることを知ることもできました。

 

高齢化社会において、どんなことを気を付けていったらいいか?

私の経験からヒントになることもあると思うので、よかったらお時間がある時に読んでください。

 

 

 

それは先週木曜日の18時頃のこと。

 

息子を塾に迎えに行って、自宅玄関に入ろうとしたその時、突然、見知らぬおばあちゃんから声をかけられました。

 

おばあちゃん(以下「お」):「橋はどこにあります?」

 

私:「え?どこの橋ですか?」

 

お:「橋があるでしょ〜、私そこにいきたくて」

 

私:「ここからなら⚫︎⚫︎橋がこっち(左手方向)に、それともう一つ(右手方向に)向こうの堤防に渡る橋があるんですけど、どこへ行かれるんです?」

 

お:「私ね(地名)にいくんだけど。ここをまっすぐいけば橋があるのね!どうもありがとう」

 

と、私が説明した方向と反対方向を指して、行こうとするおばあちゃん。

いや・・・そっちやないしーーーー!!!!

ってか、(地名)まではかなり距離があるし、この時間にそれだけの距離を歩こうとする人は、岐阜人ではおらんし!

 

この時点でちょっと嫌な予感がし始めた・・・

 

 

 

私:「おばあちゃん、そっちじゃないですよー。それにもう暗くなってきたから、一度明るい道に出て進んだ方がいいと思いますよ」

 

お:「うん、こっちに行ったら橋があるのね!」

 

って、反対方向だからっ!!!

 

私:「おばあちゃん!!そっちには橋はないですって」

 

お:「私、お友達の家に行かなくちゃいけないから、ありがとう!じゃ!」

 

って言いながら、橋とは反対方向に軽い小走りで行っちゃったおばあちゃん。

 

 

 

あっけに取られてその姿を見送り、一旦家に入ったものの、「あかん・・・これ、放っておいたらあかんやつや!!!」咄嗟にそう感じた。

 

子どもたちには「ママ、ちょっとおばあちゃんが心配だから、追いかけてくる!!」と言い残して、外に出ると、もうどこにもいない。

 

慌てて車に乗り込んで、近所をぐるぐる回ること数分。

おばあちゃんはっけーーーーん!!

 

 

とはいえ、いきなり寄っていくのも怖がらせちゃうかもと思い、しばらく距離をとりながら走っていくと、住宅街をぐるぐるしてる。

・・・明らかにおかしい。

 

ゆっくりと近づいて声をかけてみた。

 

 

私:「おばあちゃん、ちょっと心配だったからついてきました」

 

お:「あー、大丈夫大丈夫!!お友達の家に行くだけだから。ありがとう」

 

っていうと、再びダーーーーッシュ!!!!

え??おばあちゃん、めちゃくちゃ走るやん。

 

 

これはもうダメだ!!って思った私は、ふと思い出した。

つい最近、近所の交番のお巡りさんが巡回連絡に来てくれたことを。

 

急いでその交番へ電話して、事情を話すと、110番してくれとのこと。

こういう緊急の場合は、地域の交番じゃあかんのね。(勉強になった!)

 

 

ということで、ドキドキしながら110番に電話をかけてみると・・・

「事件ですか?事故ですか?」と、よく『警察24時』で聞くwあのフレーズが聞こえてきた。

 

 

私:「あ、事件というか、今、ちょっと心配なおばあちゃんを車で追いかけているんですが」

 

警察:「え?詳しく状況を説明してもらえますか??」

 

 

ということで、ここまでの経緯を全て話す。

でも、必死すぎて、正直何を話したか覚えてない。

 

この間、私はケータイをスピーカーにして、おばあちゃんを追跡。

(運転中の通話については、警察の方に許可をいただいた)

 

しかし、この時点で、おばあちゃん、10分以上、近所の住宅街を何周もしてる・・・。

しかも時々小走りで・・・おばあちゃんの体力恐るべし!

 

 

 

警察の方に一通り状況を伝えると、パトカーを出動するとのこと。

そこで、そのパトカーが到着するまで、おばあちゃんを追跡するように頼まれる。

 

 

右に・・・左に・・・あ、また左に・・・そして左に・・・

って、数分前に通った交差点やん!!!!!!

そんなことを続けた数分。

 

 

しかもおばあちゃん、私のことを察知して、時々振り返っては、手を振ってるし・・・

 

この状況には、警察の方も私も失笑。

ここまでくると、だんだん緊張も解けてきて、雑談する余裕も。

 

 

警察:「これは認知症の徘徊の可能性が高いですねー」

 

私:「やっぱりその可能性が高いですよね。話すと、一見すごくしっかりしているように聞こえるんですけど、どうも行動がおかしくて、心配になっちゃって」

 

警察:「いやぁ、見逃さずに連絡してくれてありがとうございます」

 

私:「こういう徘徊の通報って多いんですか??」

 

警察:「そうですね、最近すごく多いです。しかもこういう夕方暗くなってからは、事故の可能性も高まるので、危険なんです。急に飛び出したりもされるので」

 

なんて会話をしていると、徐々に電話の向こうが慌ただしくなってきた。

 

警察:「山本さん、今進んでいる方向からパトカーがきます。来たら、パッシングとハザードを出してください」

 

私:「はい!!わかりました。・・・あ、おばあちゃん、曲がってしまいました!!!」

 

警察:「え??どちら方向に?どの交差点です??」

 

私:「⚫︎⚫︎の交差点を左に入りました。あ、おばあちゃん、座ってる!!!」

 

警察:「え?どこに座ってる??」

 

私:「どなたの家かわからないですが、家の庭の階段に・・・あ、また反対方向に走り始めちゃいました!!!私、Uターンして戻ります」

 

とUターンしたところで、正面からパトカーが来るも、私もテンパっちゃって、パッシングもハザードもできなかったから、素通りされてしまう・・・。

しかもおばあちゃんは走っていっちゃった!!!!!

 

私:「あぁぁ・・・今、パトカーが私の後ろにいっちゃいました。私、信号のところに止まってますーーーー!!」

 

電話の向こうで、無線でパトカーとやりとりしてくれたお陰で、パトカーから女性の警察官が降りて、私の車のところまで走ってくるのが見えた。

 

私:「あ!パトカーの方が気づいてくれました。今、こっちに走ってきてます」

 

警察:「接触できた??できたんですね(少々パニくってる)!では、こちらは切りますね。ありがとうございました」

 

***

 

女性警察官:「通報してくださった方ですか?」

 

私:「はい、そうです!でも、おばあちゃん、走って行っちゃったんです。私、追いかけますっ」

 

と、パトカーを置いてw車を走らせていくと、どこにもおばあちゃんの姿がない!!!!!!!

 

もぉぉぉぉぉぉ・・・・どこへ行っちゃったのぉぉぉぉぉ(涙)

 

再び住宅街に入って、ぐるぐる回っていくと、おばあちゃんがいた!

 

でも、私と反対方向に進んでいたから、先回りできるようにグルーっと別の道に出て戻ると、また見失っちゃって。

もう、おばあちゃん、どんだけ元気よ・・・涙。

 

しばし、パトカーと別ルートでぐるぐる捜索。

途中で犬の散歩をしているおじさんに「おばあちゃん、見ませんでした?」って聞いたりして、もう必死。ほんと必死。

 

 

数分後、パトカーがおばあちゃんの横に止まって、警察官と話しているのが見えた。よかった・・・無事だった・・・涙。

 

少し離れたところから様子を見ていると、女性警察官とおばあちゃんが歩いていくのが見えて、パトカーが私の方に近づいてきた。

 

警察:「ありがとうございました。おばあちゃん、お友達のところに行くっていうので、一旦彼女が付き添って向かうことになりました。ご協力ありがとございました」

 

私:「そうですか。あー、無事で本当によかったです。ありがとうございました」

 

 

 

ということで、一件落着〜!!!

ここまで実に30分の追跡劇でした。

 

家に帰ると、子どもたちも「どうだった??」って駆け寄ってきた。

「お巡りさんに助けてもらって、無事だったよ」と伝えると「よかったー」って。

 

 

はぁ、全身の力が抜けた。しばらく放心状態だった。

ものすごいアドレナリンが出てたんだとおもう。

あー、怖かったんだな、私。

 

でも、とにかくおばあちゃんが無事でよかった。

 

 

その後のことはわからない。

お友達の家に無事に辿り着けたのか、やっぱり認知症だったのか。

だけど、今もゆっくりとあったかいお布団で眠れていることをただただ祈ってる。

 

 

「嫌な予感」でスタートした今回の事件だけど、あそこで行動できた自分、グッジョブだったなと。

何か起きてからでは遅いから。

 

 

 

こんな経験はもうしたくないけれど、これからもお年寄りとのコミュニケーションで「おや?」と不審に思った時には行動しようと思う。

 

 

ということで、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

以上、現場からのレポートでした(苦笑)


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